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伯父 | My Life
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「俺はこの家を代表して
出征する。
だから恥じることなく生きろ。
生きて、家族を守れ。」


父の兄が志願兵として
戦地に向かう際
父に残した言葉です。


東南アジアの洋上で
艦隊と共に海に沈み
戦死しました。

弱冠18歳だった伯父。

仙台空襲を経験した父。

敗戦し、命の危機に何度も晒されながら
大陸から日本へ引き揚げて来た母。



子供の頃から当たり前のように
聞かされてきた戦時中の話。

聴いてると悲しくなって
「もう聞きたくない。」

そう思った時もありました。


けれど、今思えば
実際に戦争を経験してきた両親から
直に話を聞くことができたのは
貴重なことだったと思います。

父の兄のように若くして戦死した方々の
「お前たちは恥じることなく生きよ。」
という言葉にある命の重さと
「精一杯生きろ!」という父母の教えは
深く深く、私の奥底に根付いています。


終戦記念日の今日。

実家の仏壇の前で
今、無事に生かされていることに
感謝を捧げ、平和であり続けることを祈り
ご先祖と伯父の魂に手を合わせてきます。





【2015/08/15 16:30】   | Top↑






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